映画『ファーストキス 1ST KISS』感想

日本映画

映画『ファーストキス 1ST KISS』視聴感想

1. 作品情報

  • タイトル:ファーストキス 1ST KISS(英題:1st Kiss)

  • 公開年/上映時間:2025年/124分

  • 制作会社:TOHOスタジオ、AOI Pro.

  • 監督・脚本家:監督:塚原あゆ子/脚本:坂元裕二

  • 出演者

    • 松たか子(硯カンナ)

    • 松村北斗(硯駈)

    • 吉岡里帆、森七菜、リリー・フランキー など

  • ジャンル:恋愛ドラマ、ファンタジー、ヒューマンドラマ

2. あらすじ(ネタバレ含む)

舞台は東京郊外。15年間の結婚生活に悩んでいたカンナは、突然の事故で夫の駈を失います。深い悲しみの中で目を覚ますと、彼女はなんと15年前にタイムスリップしており、若い駈と再会。再び恋をしながら、今度こそ彼を救おうと奮闘します。

この映画では、過去と現在の記憶が交差する中で「愛とは何か」「運命は変えられるのか」という問いが描かれています。

3. 映画としての魅力

  • 映像の魅力:四季を感じる日本の風景や、街中の光と影を活かした映像表現がとても詩的で美しいです。

  • 演出の工夫:セリフよりも視線や沈黙で気持ちを伝える場面が多く、観る側に考えさせる演出が多いのが特徴です。

  • 感情表現:俳優の微細な表情変化から心情を読み取れるのもこの映画の見どころです。

4. 音楽・主題歌・演技

  • 音楽:岩崎太整のピアノ主体のBGMが感情の波を柔らかく支えてくれます。

  • 主題歌:優河による「next to you」は、映画全体の余韻を強く残すバラード。

  • 演技:松たか子の落ち着いた表現、松村北斗のピュアな演技が物語をよりリアルにしています。

5. 感想・レビュー

この映画は“もう一度恋をする”というテーマを軸に、愛の尊さや時間の残酷さを描いています。特に印象的だったのは、カンナが過去の駈と過ごす中で、愛する人との時間の価値に気づいていく点です。現代の若者にも共感しやすい内容だと感じました。

6. オススメ度・評価

  • 映画初心者にもおすすめ?:恋愛映画を普段観ない人にも見やすく、メッセージ性が強い作品なのでおすすめです。

  • 対象年齢層:大学生以上の大人向け。恋愛に対する考え方や人生の選択に触れたことがある人には刺さる内容。

  • 評価(5点満点)

    • ストーリー:5

    • 映像:5

    • 音楽:4

    • 演技:5

7. こんな人におすすめ

  • 「花束みたいな恋をした」「君の名は。」が好きな人

  • ノスタルジーや時間をテーマにしたストーリーが好きな人

  • 人間関係に悩んだ経験がある人、または一度手放した何かを振り返りたい人

8. 裏話・豆知識

  • 本作のテーマは「再会」ではなく「再恋」。脚本家・坂元裕二がインタビューで語っています。

  • 撮影場所は東京都の多摩市や立川市。現地に行けば映画のロケ地巡りも楽しめます。

  • 部屋のインテリアや小物が時代に合わせて変化しているなど、細部にもリアリティがあります。

9. ネタバレありの考察

序盤の「神様、どうか私たちが結ばれませんように」というセリフが、物語の終盤に大きな意味を持って返ってきます。これは“相手の未来の幸せを願う”という、深い愛情の形。

カンナは過去に戻ったことで、運命を変えようとしますが、結果的に“受け入れる”という選択をします。これは大人になるにつれ求められる“諦め”ではなく“許容”のようにも感じられ、観る者の人生観に問いかけてきます。

10. 視聴方法(まとめ)

  • 劇場:2025年2月より全国公開中。大画面で観ると映像美がより活きます。

  • 配信予定:今のところ未発表ですが、NetflixやAmazon Primeでの配信が予想されます。

  • Blu-ray/DVD:今夏に特典付きで発売予定(メイキング映像・台本・制作陣対談など)

まとめ

『ファーストキス』はただのラブストーリーではなく、「失ったものとどう向き合うか」という深いテーマを扱っています。これからの人間関係や人生の選択について考えるきっかけをくれる一本です。静かに心に残る作品を探している人に、ぜひ観てほしい映画です。

 

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