はじめに
トヨタRAV4は、初代の登場以来「都市型SUVのパイオニア」として世界的に高い人気を誇ってきました。特に現行の5代目RAV4は、日本国内でもSUV販売台数の上位常連。アウトドアや街乗り、家族利用まで幅広いニーズに応える万能SUVとして確固たる地位を築いています。
そんなRAV4が2025年、ついにフルモデルチェンジを迎えます。今回の新型は「電動化」と「安全性能強化」を柱に、大幅な進化を遂げる予定です。本記事では、外観や内装のデザイン、ボディサイズ、パワートレイン、安全装備、燃費、販売価格、維持費、そしてライバル車や歴代モデルとの比較まで、すべてを徹底解説します。

前期型 vs 新型 RAV4 比較一覧表
| 項目 | 前期型(5代目) | 新型(6代目/2025年〜) | 主な変更点 |
|---|---|---|---|
| 外観(見た目) | 力強いフロントグリル、LEDライト採用。やや角ばったデザイン。 | グリル拡大・薄型LED化、ワイド感強調。リアは水平基調で近未来的。 | SUVらしさを維持しつつ、より都会的・先進的なルックスに刷新。 |
| グレード構成 | G、X、Adventure、PHVなどシンプル展開。 | CORE、ADVENTURE、GR SPORT など、ライフスタイル別に明確化。 | スタイルごとの個性が強化され、選びやすく差別化。 |
| ボディサイズ | 全長4,600mm前後、全幅1,855mm、全高1,685mm前後。 | 全長+20〜30mm、全幅+15〜20mm、ホイールベース+30mm。 | 居住性・荷室拡大、取り回しはほぼ同等。 |
| パワートレイン | 2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5L PHV。 | 改良型2.5Lハイブリッド(236ps)、新型PHEV(300ps/EV走行150km)。 | 出力・効率とも向上。PHEVはEV航続距離が大幅強化。 |
| 駆動方式 | FF/AWD(ダイナミックトルクベクタリングAWD)。 | FF/AWDに加え、PHEVでは高出力AWDを標準化。 | 走破性・安定性の強化。 |
| 足回り・走行性能 | TNGAプラットフォーム採用で安定感あり。 | シャシー剛性アップ、補強材追加、GR SPORTは専用サスペンション。 | 剛性・静粛性・スポーティ性能が進化。 |
| 内装(インテリア) | 8〜10インチディスプレイ、部分デジタルメーター。 | 14インチ級ディスプレイ、フルデジタルメーター、OTA対応。 | デジタル化・上質感を強化。 |
| 快適装備 | ナビ・オーディオは一部グレードで上級仕様。 | Areneソフト基盤で常時アップデート可能。静粛性アップ。 | 快適性と先進性を両立。 |
| 安全装備 | トヨタセーフティセンス(第2世代)。プリクラッシュ、車線逸脱警報など。 | トヨタセーフティセンス最新型。交差点右折検知、プロアクティブドライビングアシスト、レベル2相当支援。 | 自動運転支援機能を強化。 |
| 燃費 | HEV:19〜21km/L、PHV:EV航続 約95km。 | HEV:20〜25km/L、PHV:EV航続 約150km。 | 燃費・EV走行距離ともに向上。 |
| リセールバリュー | 高い水準。SUV人気で需要安定。 | 電動化+SUV人気でさらに強化。特にPHVは高残価予想。 | 資産価値としてさらに安心。 |
外観(エクステリア)
新型RAV4の外観は「力強さと先進性の融合」。フロントは横幅いっぱいに広がる大型グリルとシャープな薄型LEDヘッドライトを採用。SUVらしい迫力を強調しながらも、都会的で洗練された印象を持たせています。
サイドはダイナミックなキャラクターラインが特徴で、リヤビューは水平基調を強調するワイドなテールランプを配置。全体的に「モダンでスタイリッシュなSUV」という印象を受けます。
CORE

ADVENTURE

GRスポーツ

内装(インテリア)
インテリアは「上質さとデジタル感」を重視した刷新が行われます。
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14インチクラスの大型ディスプレイ

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フルデジタルメーター

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OTAアップデート対応の最新インフォテインメント
素材にもこだわり、ソフトパッドや本革シートを採用するグレードもあり、高級感と快適性を両立。後席やラゲッジルームも拡大され、アウトドアからファミリーユースまで幅広く対応します。
CORE

ADVENTURE

GRスポーツ

ボディサイズの現行型から変わったところは?
新型は現行型よりわずかに拡大します。
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全長:+20〜30mm
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全幅:+15〜20mm
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全高:ほぼ同等
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ホイールベース:+30mm
ホイールベース拡大により後席や荷室空間が広がり、快適性がさらに向上しています。

パワートレインとスペックの解説
選べるパワートレインは大きく3種類。
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2.5Lハイブリッド:236ps、燃費と出力のバランス型。
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2.5Lプラグインハイブリッド:300ps、EV走行距離約150km。
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ガソリン使用は廃止
駆動方式はFFとAWDが選べ、特にAWDは雪道やアウトドア用途に適しています。
安全装備について
最新世代の「トヨタセーフティセンス」を搭載。
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プロアクティブドライビングアシスト
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交差点での対向車検知
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ドライバーモニタリングシステム
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高速道路でのレベル2相当運転支援
さらにリモートパーキングや自動駐車機能も用意され、安全性はSUVクラス最高水準となる見込みです。
燃費はどのくらい?

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ハイブリッド:WLTCモード22.5km/L
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プラグインハイブリッド:WLTCモード23.5km/L EV走行距離約150km、日常使いならガソリン消費ゼロも可能
燃費性能は現行型よりさらに進化し、ガソリン代の節約にも大きく貢献します。
各グレードの販売価格はどのくらい?
| グレード | 駆動方式 | 出力 | サイズ(mm) | 価格帯(予想) | おすすめユーザー層 |
|---|---|---|---|---|---|
| CORE | HEV / AWD | 約236ps | 4,600 × 1,855 × 1,680 | 350万〜420万円 | コスト重視・街乗り中心。初めてSUVに乗る人にも最適。 |
| ADVENTURE | HEV / AWD | 約236ps | 4,620 × 1,880 × 1,680 | 450万円~ | キャンプ・アウトドア派。オフロード志向、見た目重視の人。 |
| GR SPORT | PHEV / AWD | 約300ps | 4,645 × 1,880 × 1,685 | 650万円 | 走行性能や最新装備を求める人。高速走行や長距離利用に強い。 |
販売予定時期は?
日本市場では2025年12月頃の発売が有力。北米・欧州市場ではそれに先駆けて秋にデビューすると予想されます。
ライバル車との比較(優っている点)
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ホンダCR-V:走行性能は拮抗するが、燃費とリセールではRAV4優位。
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マツダCX-5:デザイン性は高いが、電動化と安全装備ではRAV4に軍配。
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日産エクストレイル:e-POWERが強みだが、航続距離やリセールはRAV4が上。
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欧州勢(VWティグアンなど):ブランド力はあるが、維持費・燃費・中古価値ではRAV4の方が優れる。
歴代モデルとの比較
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初代:都市型SUVのパイオニア。
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2代目:サイズ拡大で実用性向上。
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3代目:グローバル展開を加速。
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4代目:デザイン刷新。
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5代目:TNGA採用で走りと安全性能を進化。
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6代目(新型):電動化と安全装備の総合強化、過去最高の完成度。

年間維持費(HEVモデルの場合)はどのくらい?
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自動車税:約3.6万円 -
保険料:約7〜10万円(年間)
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車検・整備:約7万円
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燃料代:約5〜6万円(年間1万km走行)
→ 年間20〜25万円程度
PHVなら燃料代がさらに削減可能です。
リセールバリューは?
SUV市場での人気、トヨタブランドの信頼性によりリセールは非常に強いと予想されます。特にハイブリッドとPHVは高く、3年落ちでも残価率70%超の可能性があります。
購入検討のポイント
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燃費重視:ハイブリッド(CORE/ADVENTURE)
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走行性能・最新装備:GR SPORT(PHEV)
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コスト重視:CORE
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アウトドア用途:ADVENTURE
また、残価設定ローンやリースを使えば初期費用を抑えて最新モデルに乗ることが可能です。
まとめ
2025年新型トヨタRAV4は、デザイン、性能、安全性、燃費のすべてで大幅に進化した「次世代SUV」です。
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電動化で燃費と走りを両立
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最新安全装備で安心感を強化
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グレードごとに個性が明確で選びやすい
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リセールバリューが高く、将来的な資産価値も安心
世界中のSUV市場を牽引してきたRAV4は、2025年モデルでさらにその地位を固めること間違いなしです。



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