新型「クラウンエステート THE 70th」完全レビュー！2025年注目のモデルを徹底解説 -

――クラウンシリーズ70周年記念特別仕様車、見逃せないポイントはここだ！

2025年11月20日、クラウンエステートに70周年記念特別仕様車「THE 70th」が登場しました。本記事では、外観・内装・ボディサイズ・パワートレイン・安全装備・燃費・価格・発売時期・ライバル車との比較・歴代モデルとの比較・年間維持費・リセールバリュー・購入検討のポイントと、網羅的に紹介していきます。クルマ好きとしての“感想”も各項目に「point」として付記しますので、ぜひ購入検討・情報収集の参考にしてください。

はじめに
外観（エクステリア）
内装（インテリア）
ボディサイズの現行型との比較
パワートレインとスペック
安全装備について
燃費
各グレードごとの販売価格は？
販売予定時期は？
ライバル車との比較（優っている点）
1. 優っている点
歴代モデルとの比較
年間維持費
リセールバリュー
購入検討のポイント
まとめ

はじめに

いまや日本を代表する高級車ブランドの一つであるトヨタ「クラウン」シリーズ。その中でワゴン／エステートタイプとして位置づけられているクラウンエステートが、シリーズ誕生70周年を記念して「THE 70th」という特別仕様を発表しました。既存モデルからの進化ポイントも多く、単なる“おまけ仕様”ではなく、走り・装備・デザインともに強化されている印象です。

今回の記事では、スペックや特徴について深掘りしつつ、なぜこのモデルが注目度を集めているかについても解説していきます。

外観（エクステリア）

クラウンエステート THE 70thの外観は、伝統と現代性を合わせたデザイン哲学が伺えます。特に以下のポイントが注目されます。

ボディカラー：バイ＝トーン仕様で、「プレシャスメタル×プレシャスホワイトパール」「プレシャスメタル×ブラック」が設定されています。
21インチマットブラック塗装アルミホイールの採用。
専用デカール「THE 70th」ロゴをサイドにあしらうオプション設定。
フロント／リア共に「一文字テールランプ」など、ワゴンながらワイド＆ローを強調するスタイリング。
空力性能にも配慮され、グリルシャッターや床下の整流処理がなされている点も特筆。

point：この外観、個人的には「クラウンの格を上げつつ、エステートらしい実用性も感じさせる絶妙なバランス」だと感じました。21インチホイールやバイトーンカラーの採用で、存在感も十分。ワゴンとしての上質さ＋スポーティさが両立されていて、街中でも高速でも“映える”一台です。

内装（インテリア）

次に、内装面を掘り下げていきましょう。ラゲッジスペースや装備など、実用性と高級感を両立させています。

インテリアカラーは3色展開。
ディスプレイ系：12.3インチインフォテインメントディスプレイ、12.3インチデジタルメーター、ヘッドアップディスプレイを採用。
オーディオ：10スピーカー／8chアンプ仕様のプレミアムサウンドシステムが設定。
ラゲッジスペース：通常時で570L、後席を格納すると1470Lのラゲッジ容量。
新機構「ラゲージルーム拡張ボード」採用で、後席格納時に完全フルフラットにできる仕様。

point：この内装、個人的に“これは使えるワゴン”だな、と強く思いました。ラゲッジ容量もさることながら、フルフラット化できる拡張ボードというのがアウトドアや荷物の多い休日にも頼もしい。さらにディスプレイ＆サウンド装備もしっかりしており、単なる実用車ではなく“上質なプレミアムワゴン”という印象です。

ボディサイズの現行型との比較

クラウンエステート THE 70th のボディサイズを、同モデルおよびシリーズ内の他モデルとも比較してみましょう。

新型クラウンエステート：全長 4,930mm × 全幅 1,880mm × 全高 1,625mm、ホイールベース 2,850mm
前モデルクラウン（セダン？）例：全長 4,910mm × 全幅 1,800mm × 全高 1,455mm、ホイールベース 2,920mm。
同シリーズ「クラウンクロスオーバー」比較：全長 4,930mm × 全幅 1,840mm × 全高 1,540mm。

このように、ワゴン形状のエステートでは「幅広・やや高め」のフォルムを持ち、セダンベースとは異なる立ち位置になっています。

point：このサイズ感、私は“使い勝手＋ゆとり”を感じました。全幅1,880mmというのは都市部でちょっと取り回しに注意が必要かもしれませんが、ホイールベース2,850mmというのは長く安定した印象、そして全高1,625mmという高さもラゲッジスペースの実用性を示しており、ワゴンならではの魅力がしっかり。現行型との比較で“ゆとりが増した”という印象を強く持ちました。

パワートレインとスペック

走りの部分もかなり充実しており、ハイブリッドとプラグインハイブリッド（PHEV）という2タイプが展開されています。

ハイブリッド仕様：直列4気筒2.5L＋モーター
- エンジン出力：190ps／トルク24.1kgm
- フロントモーター出力：182ps／トルク27.5kgm
- リアモーター：54ps／トルク12.3kgm
- 駆動方式：4WD「E-four」。
PHEV仕様：直列4気筒2.5L＋モーター×2
- エンジン出力：177ps／トルク22.3kgm
- フロントモーター：182ps／27.5kgm、リアモーター：54ps／12.3kgm
- EV航続距離：89km。

これにより、荷物を積んだり複数乗車したりしても“余裕の走り”が期待できる設計です。

point：私感ですが、この動力系は“プレミアムワゴンとして十分すぎる性能”だと感じました。特にリアモーター付き4WD「E-four」という点が嬉しい。荷重がかかるワゴンだからこそ、駆動力や加速力に余裕があるというのは安心材料です。PHEVのEV航続距離89kmというのも、キャンプ・旅行用途に使えるスケールと感じます。

安全装備について

安全機能も現代水準を超える充実ぶり。特別仕様車だけでなく、シリーズ全体として「安心・安全」を強く意識しています。

最新「トヨタセーフティセンス」を搭載。
「プロアクティブドライビングアシスト機能」で、歩行者横断などの危険を早期に検知・ステアリング／ブレーキ支援。
「アドバンストドライブ（渋滞時支援）」：0〜40km/hでの渋滞走行時に自動追従、ハンズオフドライブ、ドライバーモニタリングあり。
「アドバンストパーク（リモート機能付）」：バック駐車に加え前向き駐車もスマホ操作対応。

point：この安全装備を見て、私は“高級車・上級ワゴンとしての責任”を強く感じました。ワゴンとはいえ、クラウンの名を冠するからには、乗る人／同乗者の安心が最優先。特に渋滞時支援や自動駐車機能は、都市環境・郊外両方で価値を発揮すると思います。安心・快適なドライブを求めるユーザーにとっては大きな魅力です。

燃費

ワゴンでありながら燃費性能にも配慮されています。サイズ拡大の影響もありますが、ハイブリッド・PHEVともにまずまずの数値です。

ハイブリッド仕様（WLTCモード）：20.3km／L。
PHEV仕様（WLTCモードハイブリッドモード時）：20.1km／L。
備考：既存「クラウンスポーツ」2.5Lハイブリッドの燃費21.3km／L、PHEV20.3km／L。

point：この燃費、私としては“ワゴンサイズ＋4WD＋プレミアム仕様”という条件を考えると十分許容範囲かなと思いました。もちろん“燃費トップ”というわけではありませんが、荷物も乗る・4WDだ・21インチホイールだということを考えると、20 km／L前後を出せているのは評価できます。長距離ドライブ・レジャー用途を考えても安心感がありそうです。

各グレードごとの販売価格は？

価格設定も、特別仕様車としてのポジションを明確にしています。

ベースグレード（ハイブリッド Z）：6,350,000円。
ベースグレード（PHEV RS）：8,100,000円。
特別仕様車「Z THE 70th」（ハイブリッド）：6,420,000円。
特別仕様車「RS THE 70th」（PHEV）：8,200,000円。

point：価格面を見て、私は“高級車としてのブランド・仕様の価値”を感じました。6百万円台後半から8百万円台というのは一般的に簡単に手の届く価格ではありませんが、この仕様・ブランド・装備を考えれば納得がいく範囲とも思います。購入検討者には価格に見合った満足感を得られるモデルだと感じました。

販売予定時期は？

この特別仕様車の発売日は、2025年11月20日です。シリーズとしてのクラウンエステート自体は先に設定されており、今回の「THE 70th」はその派生という位置づけです。

point：発売時期を聞いて、私は“ちょうど年末に向けた注目モデル”だと感じました。2025年11月下旬ということで、年末商戦にも影響を与えそうですし、納車時期・登録時期なども考えると早めに動くのが吉かなと感じます。

ライバル車との比較（優っている点）

このクラス／仕様のワゴン車・プレミアムワゴン車において、クラウンエステート THE 70th が優れている点を考察します。

優っている点

走り＋実用性のバランス：ハイブリッド／PHEV＋4WD仕様という組み合わせは、荷物を乗せて走るワゴンとしての安心感が強い。
ブランド価値：クラウンというネームバリュー／「THE 70th」という特別仕様。プレミアム顧客への訴求力が高い。
デザイン・装備の質：外観・内装ともに質感高く、21インチホイール・特殊カラー・上質サウンド・大型ディスプレイなど他のワゴン車と比べても“ひとクラス上”という印象。
安全装備の充実：渋滞支援・リモート駐車など、最新の運転支援技術がワゴンでここまで揃っているモデルは少ない。

point：私は、「クラウンブランドをワゴンで検討したい人」「荷物や家族も大事にしたい人」にとって、非常に魅力的な選択肢だと思います。ライバル車（例えば輸入プレミアムワゴンや他国内高級ワゴン）と比べても、価格を含めた総合バランスで優位に立つポテンシャルを感じました。

歴代モデルとの比較

クラウンシリーズは1955年に初代が登場して以来、時代に応じて進化してきました。今回のクラウンエステート THE 70th を歴代モデルと比較してみましょう。

初代クラウン（1955年登場）から70周年という記念性。
前モデル（14代目・15代目あたり）では、セダンとしての強みが中心で、ワゴン／エステートタイプは近年拡大中。
今回のモデルでは「シリーズ4ボディ展開（クロスオーバー／スポーツ／セダン／エステート）完成」という立ち位置。

この観点から言えば、今回のモデルは“クラウンというブランドがワゴンというフォーマットに本腰を入れた”という転換点とも言えそうです。

point：歴代モデルと比べて、私は“時代のニーズにフィットしている”と感じました。過去は“高級セダン＝クラウン”というイメージが強かったですが、SUV・ワゴン・クロスオーバーの時代となり、クラウンエステートという選択肢が出たことで、クラウンブランドの守備範囲が広がったと思います。70周年という節目にふさわしいステップアップだと思います。

年間維持費

以下に、先ほどの記事内容を元にして、クラウンエステート THE 70th（以下「クラウンエステート」）の 年間維持費概算 を表形式で示します。実際の維持費は地域・走行距離・保険条件・駐車場代などによって変動しますので、あくまで “目安” としてご活用ください。

費用項目	ハイブリッド（HEV）想定／年間	プラグインハイブリッド（PHEV）想定／年間	補足・備考
自動車税（2.5 Lクラス想定）	約 43,500 円	約 43,500 円	排気量2.5Lクラスの税額想定
自動車重量税（年間換算・新車時3年間は免税扱いの想定）	約 16,000〜20,000 円	同上約 16,000〜20,000 円	新車時3年免税後を年間換算した目安
自賠責保険料（年間換算）	約 8,800 円	約 8,800 円	24ヶ月分の金額を年間換算した目安
任意保険料	約 80,000〜120,000 円程度	約 80,000〜120,000 円程度	年齢・等級・使用条件・車両保険有無で変動大
燃料代・電気代	約 90,000〜120,000 円（年間12,000〜15,000km走行想定）	約 30,000〜50,000 円程度（EV走行比率高め想定）	HEVはガソリン主体、PHEVは電気+ガソリン併用想定
メンテナンス費用（オイル交換・フィルター・タイヤ等）	約 30,000〜50,000 円	約 30,000〜50,000 円	プレミアム仕様・大径ホイール装着車などではやや増加の可能性あり
車検費用（年間換算：2年毎実施想定）	約 50,000 円（2年で約 100,000 円想定）	同上約 50,000 円	車検時に法定費用＋整備費用発生。年間換算でこの額想定。
年間維持費合計（目安）	約 318,000〜389,000 円程度	約 279,000〜349,000 円程度	駐車場代・高速料金・消耗部品交換等は含まず。駐車場代等で更に変動します。

point：私見として、維持費は「高級ワゴン」としては予想以上に抑えられる余地があると感じました。ただし“20.3km／L”という燃費数値はあくまでもWLTCモード値。実走行ではもう少し落ちる可能性を考慮すべきです。また、駐車場代・保険・消耗品費・税金も念頭に置いて、予算設計しておくことが賢明です。

リセールバリュー

購入を考える際、「買って終わり」ではなく「将来の価値（売却時）」も意識したいところです。

ブランド力：クラウンという長年のブランド・特別仕様車という希少性は、リセールバリューを下支えする材料となります。
ボディタイプ：ワゴンというジャンルは、人気・供給・需要に左右されやすい。日本国内ではSUV人気が高いため、ワゴンの価値維持には少し慎重な見方も必要。
仕様・装備：PHEV仕様・4WD・大型ディスプレイ・上質インテリアなど付加価値の高い装備が多いため、購入後のユーザー評価・中古市場での魅力度が高い可能性あり。
特別仕様車：THE 70thという限定性は将来的なコレクター的な価値も期待でき、リセールの際にプラス材料となる可能性があります。

point：私としては、このモデルのリセールバリューは“かなり期待して良い”と感じています。クラウンブランド＋ワゴンという少数派ジャンル＋特別仕様車という構図が相まって、中古市場でも一定の注目を集めると思われます。ただし、維持状況・走行距離・車検状況・タイヤ／足回りの状態などがリセールに大きく影響するため、購入時から“丁寧に乗る”ことをおすすめします。

購入検討のポイント

購入を検討する上で押さえておきたいポイントを整理します。

駐車スペース・取り回し：全幅1,880mmというサイズは都市部の駐車場・車庫に注意。21インチホイール仕様なども切り返し幅・段差で影響を受ける可能性あり。
荷物・家族構成に応じた使い方：ラゲッジ容量・フルフラット化機構など、荷物を多く載せるシーン・レジャー利用を想定しているなら魅力的。逆に“通勤＋街乗りメイン”ならサイズ・維持費面を検討。
駆動方式・燃費とのバランス：4WD＋ハイブリッド／PHEV仕様ということで、実燃費・駆動費・タイヤ費用も含めて“性能とコスト”のバランスを確認。
オプション装備の確認：特別仕様車であるため、バイトーンカラーや専用インテリア・ホイールなどのオプションがどこまで標準か、追加費用がどれくらいかを把握しておくこと。
将来の価値・乗り換え想定：リセールバリューや維持費・税金・保険などを踏まえ、自分のライフプランにおいて“何年くらい乗るか”も併せて検討。
納期・登録時期：発売開始直後ということもあり、納期が長くなる可能性あり。登録年度・車検サイクル・月またぎ登録なども考慮しておく。

point：私が購入を考えるなら、まず“自宅・駐車場の環境”を第一にチェックします。そして“荷物をたくさん載せたい／家族で使いたい”という明確な用途があれば、このモデルは非常に魅力的。ただし“街乗り・近距離利用がメイン”であれば、サイズ・維持費面をもう少し慎重に考えた方が良いと思います。

まとめ

特別仕様車として登場したクラウンエステート THE 70thは、「クラウン」というブランドの威信を、ワゴンという実用性の高いフォーマットで表現したモデルだと思います。

外観・内装・スペック・安全装備・燃費・価格など、どれをとっても“上級ワゴン”としての資質をしっかり備えており、特に荷物を積んでドライブを楽しみたい、家族や趣味を重視したクルマを探している方には非常に魅力的な選択肢となるでしょう。